「はじめての芸術との出会い」事業は、文化芸術に親しむ機会が少ない乳幼児に体験の機会を広げ、人間としての感性やコミュニケーション力を育むとともに、人材育成やプログラム開発、ネットワークづくりを通して、福岡市の文化振興、ならびに文化環境の向上を目的とした事業で、平成23年度、平成24年度と2年続けて福岡市共働提案事業として実施しました。
はじめての芸術との出会い事業実行委員会
(福岡市・NPO法人 子ども文化コミュニティ)
平成23年度はこちらをご覧ください


紙のサティさん
(Mr. Satie-Made in paper)
出演:ザ・アトフリ劇団(ポーランド)


2012年7月16日(月・祝)11:00〜、14:00〜
福岡アジア美術館あじびホール
対 象:1才〜3才までの子どもと保護者

 エリック・サティの音楽をベースに、紙を使った不思議な世界が繰り広げられるこの作品は、ヨーロッパの子どものための演劇フェスティバルで数々の賞を受賞しています。
 日本初公演です。
 
【参加者の感想】
   
一つ一つの動きがストーリーとなってピアノの演奏とともに進んでいく独特な公演で感動しました。シンプルなのにとっても深いものでした。
ふわふわした紙の柔らかさやパリパリした感じ、音や風、オレンジや赤などの鮮やかな色、特に間近で見れたので、その空間に入り込んだような子どもも全身で楽しめたようでした。
ピアノでの自由演奏、紙・舟を使った自然との共演時には手をたたいて喜んだりリズムを踏んだりと非常に楽しんでいるところが印象的でした。(1才4ヶ月)
公演中の集中した様子には大変驚かされました。一度もぐずることなく、じーっと見つめる我が子を見て、今後も色々な芸術にふれさせてあげたいと、強く感じました。音楽をかけたり、歌を歌ってあげると、体をゆらゆらさせたり、両手を動かしてひらひらさせたり、リズムに合わせて動く様子が見られ、今後も五感を刺激し、成長させてあげたいと思います。(1才)
   
今でも、家で、紙をビリビリする仕草をしながら、「ビリビリしたね」とか、紙飛行機が目の前に飛んできた様子などを再現しては喜んでいます。何より嬉しいのは、紙をガサガサ音をたて、リズムをとるのを真似て、好きな童謡や音楽を彼女なりに口ずさみながら体を揺すっていることです。紙で音楽を感じられる、ということを見聞きし、発見した喜びがあるんだと思います。(1才10ヶ月)


はじめてのストリングラフィ・コンサート
出演:水嶋一江 &ストリングラフィ・アンサンブル


2012年9月29日(土)11:00〜 九州産業大学円形ホール
対象年齢:0才〜5才までの子どもと保護者

 絹糸と紙コップでできた「ストリングラフィ」という楽器を使ったコンサートです。
会場に張り巡らせた糸の中で、鳥の鳴き声や虫の声など自然の音を奏でたり、様々なジャンルの曲を楽しみます。
 
【参加者の感想】
   
初めて見る楽器で、紙コップと糸であのようなきれいな音がだせるなんてすてきでした。
はじめはきんちょうしていたが、だんだんリラックスしていき、最後のほうでは拍手もしていた。とても楽しそうでした。(11ヶ月)
知っている曲も知らない曲もとても真剣に、にこやかに、目をキラキラさせていました。(2才8ヶ月)
 
体験したあとに、服のひもをはじいて音を出そうとしていました。(1才11ヶ月)
   
この頃、歩き始めて、手が自由になり、一番“脳”が発達している頃で、色んなもの、コトをすぐ吸収しているので、なんらかのカタチで今回の公演もカラダにしみ込んでいるのではないかと思っています。子どもにとっても親にとっても「本物」を観るという機会があることが、どんなに有り難いか・・・なかなか体験できることではないですよね。こういう機会を設けて頂いて本当に嬉しいです。(1才2ヶ月)


アーティスト研修

公開研修会
乳幼児の芸術体験についての研究フォーラム〜その可能性と課題〜
「なぜベビードラマをつくるのか?」


2012年7月16日(月・祝)17:00〜
福岡アジア美術館あじびホール

<ゲスト> チェ・ヨンエ(韓国総合芸術大学教授)
ジャッキー・チャン
 (RN 心理学者・ドラマセラピスト)
西田豊子(演出家・劇作家)
ザ・アトフリ劇団
<コーディネーター> 宮由美子
(NPO法人子ども文化コミュニティ代表理事)
(はじめての芸術との出会い事業
 実行委員会委員長)
「赤ちゃんにドラマは必要か」
「赤ちゃんはドラマ演劇において観客となりうるのか」

 韓国総合芸術大学教授のチェ・ヨンエさんとドラマセラピストのジャッキーさんは、その答えを探るために韓国の劇団と共に研究を続けておられます。
 最新の脳神経科学理論の発達により解明され始めた脳神経と人間の感情表現の関係性についての研究成果(感情と関連がある最も新しい理論「ミラーニューロン理論」)の報告を交え、劇団とともに子ども達の前で行なってきたドラマ実演の研究の積み重ねから、乳幼児の社会性の獲得にドラマ(演劇)の果たす役割が非常に大きい、という研究成果が報告されました。
 また、ヨーロッパ、日本の乳幼児に向けてのドラマの取り組みの現状と、地域での実践報告がゲスト、会場の参加者を交えて行われました。
試演会
アーティスト研修に参加しているアーティストによる
新しいプログラムの試演を行いました。
 
はじめてのアフリカン〜○△□ちゃん〜(劇団アフリカ)
2013年2月7日(木)10:30 簀子公民館
対象:0才〜3才

  静かな音と動きから始まり、アフリカのさまざまな楽器の音色を奏で、そして子どもたちにもなじみがあるメロディーとアフリカのリズムを融合させたダイナミックな音と踊りへと発展していく30分のパフォーマンス。
 
はじめてのクラシックコンサート(宮脇淳子) 
2013年2月17日(日)13:30
福岡市南市民センター音楽室
対象:0才〜3才

 子どもたちが耳にしたことのあるディズニーの曲から、クラシックの曲まで、きさくに子どもたちに声をかけて演奏、子ども用のヴァイオリンを体験する時間もありました。また、紙コップと輪ゴムで音を出す簡単な手作り楽器に触って、音を出すことの楽しさを感じてもらいました。