コミュニティカフェは、子ども文化コミュニティと九州大学ユーザーサイエンス機構子どもプロジェクトが共同で開催する市民と専門家が出会い交流する気軽な学習の場です。お茶を飲みながら気軽に、しかも最前線の専門分野についての研究を学ぶことができます。

<会 場>
九州大学USIサテライト・ルネット
    (西鉄大橋駅前・ゆめアール大橋隣)

<主 催>
子ども文化コミュニティ
九州大学ユーザーサイエンス機構子どもプロジェクト
 

第1回
セミナー「メディアリテラシー最前線」
2005年11月17日(木) 14時〜16時

 第1回目の今回は、今話題の子どものメディア教育について、台湾のソフィア・ウー=呉 翠珍 (台湾政治大學伝播學院媒体素養研究室)さんをお招きしてお話を伺いました。手づくりのオーナメントとアップルティーの香りがただよう会場で、和やかにセミナーが進んでいきました。

ゲストのソフィア・ウー(呉翠珍)氏(右)
通訳の劉雪雁氏(左) 
 ソフィアさんは、最初に現代社会の中で私たちは「ゆりかごから墓場まで」大多数の情報をメディアに頼っているということを、台湾と日本の小学生のデータを使って説明されました。1年間で台湾の小学生は、学校に行っている時間とほぼ同じ時間を、日本の小学生は学校に行っている時間より長い時間テレビを見ているということです。 テレビからの情報は、真実を鏡のように映しているのではなく、多くは画一化されたイメージを持っていることを具体的な例をだして話されました。また、コマーシャルや番組も商業的メッセージを持っているし、ニュースその他の情報についても「何(どれ)を選択するかという点で」視聴率や政治的意図が大きく関わっているなど、メディアの抱える問題や現状も提示されました。 「メディアは鏡のように真実を映しているのではなく、意図を持ってつくられている事を理解することが大事です。そして私達が、メディアの良いところを伸ばし、悪い部分を減らしていくためにメディアに向かって意思を発信(アクセス)していく事が大切です。メディアを良くするのも、悪くするのも、メディアの視聴者である私たちです。」と結ばれました。
 メディアリテラシー教育は<多くの時間メディアと接触し、情報のほとんどをメディアから得て、生活の中でテクノロジーの恩恵を受けている今だからこそ>もっとも必要な事なのだと実感しました。 メディアについて私たちは享受することばかりでしたが、あまりにも無防備に情報を受け取っていたことに気づきました。綿が水を吸うように知識を吸収している子どもたちにとっても、その子どもたちとともに時間を過ごす私たち親や大人、教育機関にとっても、メディアリテラシーはしっかり身につけていかなければいけない知識であると思いました。このセミナーをきっかけにメディアについて見直し、メディアが発信している情報について、色々な角度から、自分自身の考えを持って捕らえてみようと思いました。

                       レポート 山口恵 
       (子ども文化コミュニティ メディアキッズ担当)
ソフィア・ウー(呉翠珍)氏プロフィール

台湾政治大學伝播學院媒体素養研究室.。
国際的なメディアリテラシー教育の第一人者。アメリカで学位を取得。欧米諸国やアジアのメディアリテラシー教育に精通。当研究室が企画に参加し、公共電視台(PTS)が制作した青少年向けメディアリテラシー番組「別小看我」(甘く見ないで)は、2002年度と2005年度台湾テレビ界の最高賞「金鐘賞」を受賞。 2002年度民放連メディアリテラシープロジェクト福岡実践(子ども文化コミュニティのメディアキッズ明太子と台湾の小学生がそれぞれの地域紹介の番組を作って交流)では、台湾側のパートナーとして活躍。 現在、吉田秀雄記念財団客員研究員として来日中。




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