VOL.4  2006年9月20日(水)発行


博多織Q&A



  夏休み中の8月25日・26日アクロス福岡で地元福岡の伝統工芸「博多織」を知るワークショップ『伝統への気づき博多織未来予想図サマーフォーラム&親と子のワークショップ』が主催:九州大学ユーザーサイエンス機構、21世紀博多織Japanブランド委員会、アクロス福岡、共催:渇ェ野(千年工房)、新日本様式協議会、NPO法人子ども文化コミュニティで行われました。私たちは26日に参加し、もう少し博多織を知るために那珂川町にある博多織の工房の職人大津孝行さんにインタビューしました。











Q、 博多織はいつできたの?
A、 博多織は満田弥三右衛門が中国に渡り、技術を習得して広東織りを日本で織ったのが始まりといわれています。日本では、700年前から広まり、中国では1500年前からはじまりました。
Q、 博多織の織り方は何種類?
A、 7種類あります。博多の満田弥三右衛門がインドの「どっこ」を見て柄を考案したそうです。織り上がる時間が違います。
Q、 博多織の柄は誰が作るの?
A、 意匠(デザインの専門職)という職人さんが作ります。博多献上の柄は仏教に深く関わっています。献上柄の縦線の意味は最初は親が子を守って後には子が親を守るという仏教の教えからきています。
Q、 博多織で一番大きなものは何?
A、 舞台の幕です。博多座の幕も博多織です。織機の幅が決まっているので、何枚もの反物を柄をあわせながら接いでいきます。1ヶ月ぐらいはかかります。博多織は縦糸に3,400本から3,600本の横糸をあわせます。(ちなみに西陣織は2,200本)だからとても丈夫です。博多織は着物の帯が多いですが、ほどけたり切れたりしないので、おすもうさんのまわしにも博多織が使われています。しめる時きゅっきゅっと音(衣擦れの音)がします。
Q、 なぜこの仕事をえらんだの?
A、 久留米で生まれ、幼いときから久留米絣を織る音を聞きながら育ったので、織物に興味があったからこの仕事(意匠)をえらびました。
博多織師は昔は祇園町や呉服町に固まっていたのですが現在は大分や熊本、佐賀などに散らばっています。騒音問題や敷地確保のためもあります。ちなみに久留米絣の伝統工芸師は3人で、博多織師は44人です。
Q、 仕事をしていてうれしい時はどんな時?
A、 良い作品ができた時とか、品物が売れたときがうれしいです。年に2回技を競い合うコンクールがあります。選ばれた時(受賞した時)もうれしいです。
Q、 どんなことを思って仕事に取り組んでいますか?
A、 若い人などお客さんが喜ぶ色や柄を考えて仕事に取り組んでいます。
26年この仕事を続けていますが、まだ自分の作品には角があると思っています。体調がよくないと良い柄になりません。普段の生活でも、物を見るとなんでこんな形や色なんだろうと無意識のうちに考えているらしく、作る時には思い浮かんでヒントになります。
Q、 これから博多織がどうなっていったらよいと思いますか?
A、 着物を着る人が少ないからいろいろな人が着てくれるといいと思います。着物は姿勢がよくなります。背筋がのびるので、消化にも良く健康に良いです。帯で締めていると暴飲暴食を防げてダイエットになります。昔の日本にはお医者さんがあまりいなかったので、自分の健康は自分で守るしかなかったのでしょう。着物は日本人によく合っていると思います。着るのに時間がかかりますが、その余裕も大事だと思いますよ。















「博多織ワークショップに参加して」


  松浦 菜穂 小学6年
  最初は、博多織なんて知らなかったけど、この1回だけで、博多織のことがすごくよくわかったのでとても良い体験をしたなぁと思いました。特にお相撲さんのまわしが、博多織だということを知って福岡のものを使ってくれているのだと思い嬉しくなりました。博多織の体験もしました。とても難しいと思っていたけど実際に博多織を織ってみて結構簡単でうまくできました。作ったコースターを大切にしたいと思います。
 インタビューで、「博多織で一番大きい物は何ですか?」と質問したら、「どんちょう(舞台の幕)」と答えが返ってきて「私たちがいつも劇を見ている会場のどんちょうも博多織で作られているのかなぁ、結構博多織は身近なところにあったんだなぁ」と思いました。またこんな取り組みがあったら参加したいと思います。


柴藤 千夏 小学6年
 8月26日、今日は、博多織のワークショップと特別に職人さんにいろいろとインタビューさせていただきました。まずは、インタビューからはじまりました。
 最初に一緒にインタビューする友だちやスタッフと打ち合わせをして、インタビューが始まりました。このインタビューをしたことで、博多織のことについていろいろ知ることができました。例えば、博多織は日本で700年前から広まり、中国では1500年前からもうはじまっていたことや、博多織でつくる一番大きなものは舞台の幕で、それをつくるのに1ヶ月ほどかかることなど、他にもいろいろ知ることができました。
 次にワークショップがありました。ワークショップでは、親子や兄弟で着物の柄を作ろうということで、クッキーなどを作る時につかう棒に紐や毛糸を巻いたり、スポンジを貼ったりして、それに絵の具を付け、帯と同じ長さの紙に転がし、絵を描いていきました。この絵は筆で描いたりしないから、作っている本人でも出来上がるまではどのような作品になっているかわかりません。でも、できるまでわからないのがまた、楽しかったです。いろいろな体験ができてとてもよかったと思いました。                     



特定非営利活動法人 子ども文化コミュニティ